人材育成には「ゲーム」 効率性の改善や指導力の向上に一助
ソレンセン氏は「企業はゲームを取り入れることで、販売担当者が新製品について理解するための時間を短縮できるようになるだろう。あるいは、新しい業務の運営方法や経営戦略の理解、新製品の開発に必要な時間を削減できるようになるかもしれない」との見方を示す。
60カ国近くに展開するポンプ製造会社グランドフォスでは、リレーション・テクノロジーズ社のゲームを生産効率向上のために工場の1つで使用している。
同社によると、各管理職は、担当分野における変更に関して詳細に計画を立てられるようになった。その結果、変更過程の様々な段階に対してより適切に準備ができるようになり、判断を下す前に、その判断がもたらしうる色々な結果についてより深く考えられるようにもなった。
さらに、シミュレーションゲームを体験した管理職は、動機付けや指導力の点で、部下からの評価も向上したという。
リレーション・テクノロジーズ社のソレンセン氏は、世界的な大企業でもそれぞれ独自の経営理論やリーダーシップ・スタイルを持っているため、将来的には、より多くの企業が、それぞれに適合するオーダーメードのゲームを必要とすると予測している。