人材育成には「ゲーム」 効率性の改善や指導力の向上に一助
米ハーバードなど世界中のビジネススクールがゲームを導入しており、企業の注目度も高い。
米コンサルティング会社マッキンゼーは、本格的なシミュレーションゲームは、詳細かつ実用的で現実世界のようなシナリオを多数の人に安価で提供できるため、実務研修を代替する「21世紀型の徒弟制度」にもなりうると指摘する。
2020年までに、フォーチュン500に入るような世界の最大手企業の4分の1以上でゲームが社員研修に採用されると予測する調査もある。
技術進化の動向に詳しいダニエル・ブラス氏は、優れたゲームには、楽しく、双方向化され、競争的で自己診断が可能なことが必要だと語る。ブラス氏はまた、スマートフォン(多機能携帯電話)などの各種端末から簡単にアクセスが可能なゲームが、あらゆるレベルでの学習・研修を高度化し高速化するとも付け加えた。
幹部職員研修ゲームを開発しているデンマークのリレーション・テクノロジーズ社の最高経営責任者(CEO)リーフ・ソレンセン氏は、ビジネスの世界でゲームは、効率性の改善と複雑な問題の解決に貢献できると語る。