ギリシャ、財政再建へ公務員削減 14年末までに1万5千人
アテネ(CNN) ギリシャ国会は28日、2014年末までに公務員を1万5000人削減する法案を可決した。公務員削減は、欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)による追加支援の条件のひとつとなっている。
これにより、88億ユーロ(約1兆1300億円)規模の融資が受けられる見通しとなった。
法案は賛成168、反対123で可決された。同国の公務員は約70万人と労働人口の4分の1を占め、これまで終身雇用が約束されていた。
同国ではすでに、EUなどが支援の条件として求める緊縮策により、年金や公務員給与が削減されてきた。失業率は27%を超え、国民は不満と反発を強めている。
国会では採決を前に激しい議論が交わされ、議事堂前ではデモ隊が抗議行動を展開した。サマラス首相は閉会後の記者会見で、「われわれは今非常に困難な道を歩んでいるが、結末はサクセスストーリーになる」と述べた。