カネボウ化粧品の被害数千人、対策本部を設置

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(CNN) カネボウ化粧品の美白化粧品で肌がまだらに白くなる被害が報告されている問題で、同社は23日、これまでに数千人の顧客から症状の訴えがあったことを明らかにした。社内に対策本部を設置し、長期的に対応する構えだ。

44歳の主婦、ユキさんは1年近く前から首や手、顔に白斑(はくはん)が出た。医師から「原因不明の病気」と言われたが、実は数年前から使っていたカネボウの美白化粧品が原因だったようだ。

こうした症状の訴えを受け、カネボウ化粧品は美白有効成分「ロドデノール」を配合した全商品の自主回収に踏み切った。19日の時点で、症状を訴える顧客は6808人に上ったという。

同社は顧客らに、問題の商品の使用をただちに中止して皮膚科医の診察を受けるよう呼び掛けている。対策本部では、被害を受けた顧客が完治するまで責任を持って対応するとしている。

アジア諸国の一部の女性は美白へのこだわりが強く、国内外の各社が競って美白化粧品を売り込んでいる。カネボウは日本のほか香港、韓国など11の国と地域で、ロドデノール配合の化粧品500万点近くを販売していた。

同社は被害者全員を訪問する方針を示しているが、ユキさんは「まだ連絡がない」といらだちを示す。「きれいになりたくて使ったのにこんなことになってしまった」と話すユキさんは、肌の白斑が消える日など来ないのではないかと心配している。

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