アジア企業、女性役員の登用進まず 日本は2%
香港(CNNMoney) アジアの企業は欧米の企業に比べ、取締役会に占める女性の割合が極端に少ないという調査結果を、コンサルティング大手マッキンゼーが30日までに発表した。
それによると、2011年の時点でアジアの企業の女性取締役の割合はわずか6%で、欧州の17%、米国の15%に比べて大きく後れを取っていた。
国別にみると、韓国はわずか1%前後、日本も2%のみ。インドは5%、インドネシア6%、シンガポール7%だった。
アジアの金融中心地で最も先進的な地の一つとみなされている香港でさえも、女性の取締役が1人もいない企業が40%、1人しかいない企業が38%を占めた。
取締役に占める女性の割合が多いほど多様な見方が反映され、より良い意思決定が下せるとの見方がある。取締役の多様性が確保されている企業の業績は、男性ばかりの競合企業を上回るという調査結果もある。