アジア企業、女性役員の登用進まず 日本は2%
アジア諸国は全般的に、国としての豊かさや繁栄とは裏腹に、女性の地位向上は進んでいない。アジアの大卒者の半数を女性が占めることを考えると、事態は一層深刻だ。
今回の調査では、責任の一端は企業にもあることが判明した。アジア企業の取締役会の70%は、性別の多様化を戦略的課題とは位置付けていないと回答している。
マッキンゼーは「もし企業が女性幹部を増やしたいと思うなら、女性の昇進を妨げる文化的、組織的問題に対応する必要がある」と指摘する。
アジアでもある程度の進展はある。例えば香港証券取引所は上場企業に対し、取締役会の多様性についての報告を義務付ける規定を設けた。女性の登用を規定してはいないものの、この問題への真剣な取り組みを促す効果はあると専門家は解説している。