タイタニック号のバイオリン高値落札、沈没寸前まで演奏続け

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タイタニック号

タイタニック号

ハートリー氏の遺体はバイオリンのケースが背中に結びつけられていた姿で、タイタニック号が沈没した数日後に収容されたという。楽団員の生存者はいなかったことがわかっている。

このバイオリンは2006年、英国の民家の屋根裏部屋で壊れた状態で改めて発見されていた。ヘンリー・オルドリッジ・アンド・サン社の声明によると、塩水検査などでバイオリンはハートリー氏のものと断定された。同氏の婚約者マリア・ロビンソンが婚約記念として贈ったことを示す字句が刻まれた銀色のプレートがバイオリンにつけられてもいた。

タイタニック号絡みの遺物は1985年、カナダ東部ノバスコシア州ハリファックスの海岸で初めて発見されていた。これ以降、遺品の調査や回収作業が多数実施され、発見された物が一部売却されていた。

遺物などへの関心は映画「タイタニック」の大ヒットを受けてかつてなく高まり、展示会が成功して数百万ドル単位の収益を上げたり、競売品が高値で落札されたりもした。競売商ガーンジーは04年、タイタニック号の生存者の家族らが受け継いできた遺品や記念品の競売を実施し、料理メニューが約10万ドルで売られてもいた。

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