「中国のスタバは他国より高い」、中国メディアが集中非難
ロンドン(CNNMoney) 欧米などの企業が相次いで非難の的にされている中国で、今度は米コーヒーチェーン大手のスターバックスが、コーヒーの値段を巡って批判を浴びている。
国営中国中央テレビ(CCTV)や英字紙チャイナデイリーは相次いで、スターバックスが中国で販売しているコーヒーや関連商品の値段は米国など他国に比べて高いとする非難報道を展開した。
CCTVによると、Mサイズのラテの中国での値段は27人民元で、米ドルに換算すると約4.40ドル。これに対して米シカゴでは3.20ドル、英ロンドンでは約4ドルで買えるという。
また、コーヒーカップ(中国製)の値段は米国の10~14ドルに対し、中国では18ドルもすると報じている。
7月の報道によれば、スターバックスの中国での業績は好調で、堅調な売れ行きに支えられてアジア太平洋地域の売り上げは前年比30%増となった。
スターバックスの価格設定に対する批判は、中国当局が国際企業に対する圧力を強める中で浮上した。
今年3月には米アップルが中国国内で提供している製品保証や顧客サービスについて報じたCCTVの報道をきっかけに、国営メディアがアップル批判キャンペーンを展開。
同時に、米国などの企業が価格操作や競争を阻害するような行為を行ったとして摘発に乗り出し、8月にはフランスのダノンなど乳製品大手5社が乳児用粉ミルクの価格を操作したとして、過去最高額の罰金を命じられている。