NYダウが300ドル超の下落、製造業の指標悪化を嫌気
ニューヨーク(CNNMoney) 3日の米ニューヨーク株式市場は、ダウ平均の終値が前日終値比326.05ドル(2.08%)安の1万5372.80ドルと大幅に下落した。米製造業の景況感を示す指標が悪化したことなどが要因とみられる。
S&P500種指数は前日比40.70ポイント(2.28%)安、ハイテク株中心のナスダックも同106.92ポイント(2.61%)安で取引を終えた。投資家の不安感を示すボラティリティー指数(VIX)は15%余り上昇した。
米サプライマネジメント協会(ISM)が同日発表した1月の製造業景況指数(PMI)は、昨年5月以来の低水準だった。また、自動車大手フォード・モーター、ゼネラル・モーターズ、トヨタ自動車の先月の販売台数がアナリストの予想以上に落ち込んだことが分かった。
ダウ平均は先月、企業収益の不振や新興国市場の混乱を背景に5%を超える下落率を記録。3日の終値は昨年末に記録した最高値に比べ、7%余りの下げ幅を示した。
株価の下落率が10%を超える調整局面は過去2年以上訪れていないことから、アナリストらは今回の下落がさらに進む可能性を指摘する。7日発表の1月の雇用統計や、連邦債務の上限引き上げが期限を迎えることも不安材料となっている。