エアバス・ベルーガ 世界一変わった外観の貨物機の秘密

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機体前方には特徴的な「こぶ」が

機体前方には特徴的な「こぶ」が

エアバスは、事業の急成長に対応するためにはより優れた輸送機が必要との結論に至った。

新輸送機の機体には、すでにルフトハンザやエールフランス、アメリカン航空などの航空会社で実績のあったA300-600の機体が採用された。現在運用されている5機のベルーガは、A300-600を輸送用に改造したものだ。

機体上部を取り払い、そこに、より幅広の胴体セクションを設置した。機体前部に特徴的な「こぶ」があるのはそのためだ。また操縦室を低い位置に移すことにより、機体前方からの貨物の積み降ろしを可能にした。その結果、驚くほど広々とした貨物室が実現した。

最大積載量ではベルーガの47トンを超える貨物機もわずかに存在するが、巨大な貨物室を備えるベルーガは、例えば飛行機の機体部品のように巨大だがそれほど重くない貨物の輸送に最適だ。そのため人工衛星やヘリコプター、さらに美術品の輸送にチャーターされることもある。

そのベルーガも導入から間もなく20年目を迎えようとしており、徐々に「老朽化」と「限界」を見せ始めている。

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