パリでの車の使用量を半分に、大気汚染悪化で新規制
ロンドン(CNNMoney) 大気汚染が深刻化しているフランスのパリで17日、自動車の乗り入れ規制が実施された。交通量を半分程度に減らして大気汚染を解消するのが狙い。
17日はナンバープレートの末尾が偶数の車が走行を禁止され、18日には奇数の車が禁止される。違反した場合の罰金は75ユーロ(約1万円)。車を没収されることもある。
規制はバイクやスクーターにも適用される一方、電気自動車やハイブリッドカーは対象外。3人以上が相乗りした車も除外される。
いつまで規制を続けるかは、17日夕の状況を見て決めるという。
パリではここ数日、日中は晴れて暖かくなり、夜間は冷え込む天気が続いたため、汚染物質が消散されず大気汚染指数が上昇していた。
一部では、パリの大気汚染は時間によっては北京よりひどいとも伝えられている。ただ、欧州連合(EU)などの数値を見ると、パリの大気の状態は全般に、北京など中国の各都市ほど深刻な状況にはなっていない。
フランス政府によると、今回の規制はオランド大統領と内務、環境、厚生、運輸担当の各大臣との合意に基づき実施された。
列車やバスなどの公共交通機関は14~18日、無料で利用できる。