履歴書に書くべきこと 「私はレベル70のパラディン」
ニューヨーク(CNNMoney) セキュリティーソフトウエア大手シマンテックの最高執行責任者(COO)、スティーブン・ジレット氏の履歴書はなんとも華やかだ。米コーヒーチェーン大手スターバックスや米IT関連情報サイトCNET、米家電量販大手ベストバイなど、そうそうたる企業の名前が連なる。
これと並んで履歴書に記載されているのが、レベル70のパラディンであり、治癒能力に特化したプリーストであることだ。実はこれ、世界的に人気のオンラインゲーム「ワールド・オブ・ウォークラフト」に登場するキャラクター。
同氏が仕事に応募する際は、ギルドやランキング、オンラインでの成果など、ゲーム内での「経歴」についても履歴書に記載するという。ワールド・オブ・ウォークラフトは単なるロールプレイングゲームにとどまらず、バーチャル空間で指導力を鍛える場でもあるとの思いからだ。
ギルドマスターとしてのジレット氏の職責には、ダンジョンの襲撃を組織したり、グループの仮想銀行を管理するといった仕事が含まれている。さらに、有能な人材を採用するのも得意とするところだ。
ゲーム内での成果を履歴書に記載すること対する反応はさまざまだが、この戦略が功を奏したこともある。