金銭価値判断の学力テスト、トップは中国
(CNN) 経済協力開発機構(OECD)が世界18カ国の生徒を対象に実施した金融リテラシーに関する学力テストで、中国の生徒がトップの成績を上げた。米国は平均を下回り9位にとどまった。
学力テストは世界の工業国18か国で15歳の生徒約3万人を対象に実施した。OECD平均を上回ったのは、中国(上海)を筆頭にベルギー、エストニア、オーストラリア、ニュージーランド、チェコ、ポーランドの7カ国だった。なお日本は対象に含まれていない。
テストは請求書や明細を見てお金の価値を判断する内容で、例えば以下のような問題が出題された。
1.トマトをバラ売りで買うと1キロ当たり2.75ドル、10キロの箱入りでは1箱22ドル。箱入りトマトの方が買い得な理由を述べよ。
回答:箱入りトマトの方が1キロ当たりの値段が安いから。箱入りトマトは1キロ当たり2.2ドル、バラ売りは2.75ドル。
2.ジョーンズさんはファーストゼッド金融から8000ドルを借りている。ローン金利は年15%。月々の返済額は150ドル。1年たってもまだ7400ドルの借金が残っている。
別のゼッドベスト金融が、年13%の金利でジョーンズさんに1万ドル借してくれると持ちかけた。毎月の返済額は150ドル。ゼッドベストのローンを使えば、今ある借金は直ちに完済できる。
ゼッドベストのローンを使うことにした場合、あと2つのメリットと、1つのデメリットがある。その内容は?
回答:使えるお金が増えて金利も下がる。ただし借金の総額は増え、支払う金利の額も増えて完済にかかる時間も長くなる。
(出典:OECD)