国際空港で「空調設備料金」を徴収、世界初? ベネズエラ
(CNN) 南米ベネズエラの首都カラカスにあるシモン・ボリバル国際空港は12日までに、出国客らから空調設備の「利用料金」として127ベネズエラ・ボリバル(約2045円)を徴収する制度を開始したと発表した。
国内便、国際便の乗客が対象で、搭乗手続きの際に支払う。この種の空港利用料金は世界で初めての可能性がある。
同空港には今年初め、新たな空調設備が導入されていた。7月1日から始めた利用料請求については「汚染物質を排除し、新鮮な空気を送り込んで環境改善を図り、乗客の健康を守る」サービスの代価としている。
この空調設備については、南米やカリブ海諸国で初めて導入された最新型と誇示している。
この珍しい制度導入を受け、短文投稿サイト「ツイッター」上には批判の書き込みが多数寄せられた。「(空港の)臭いトイレの中で窒息しそうになる中、彼らはオゾン吸い込みの料金として127ボリバル請求している」「トイレの水は出ないし、エアコンは壊れている。空港内には迷った犬まで出没している。それでオゾンか?」などの内容があった。
エア・カナダやアリタリアなどの国際航空大手は最近、航空券販売などに絡んで航空会社に本来入るはずの収益がベネズエラ当局によって差し止められているとして同国への路線中止や縮小に踏み切っていた。同国の運輸相は外国航空会社への借金はないと主張した。
国際旅行サイトによると、シモン・ボリバル国際空港は1945年に開港。現在、大規模な改修工事が進められているという。