「ビッグマック指数」、最安価格はウクライナ 政情反映か
ニューヨーク(CNNMoney) 英誌エコノミストは27日までに、米マクドナルド社のハンバーガーの値段を材料に世界の各通貨の価値を比較対照した「ビッグマック指数」の最新版を発表した。
最も高かったのはノルウェーの48クローネで、ドル換算では7.76ドル(約792円)。同一製品を購入する場合、米国での価格はノルウェーでは62%分の値段しかならない計算にもなった。
逆に最も安かったのはウクライナの1.63ドル相当だった。ロシアによるクリミア半島の併合や戦闘が続く東部情勢などの国内混乱が地元貨幣の価値低減につながったともみられる。
ビッグマック指数調査ではこれまで、鶏肉の「マハラジャ・マック」を売るインドが最も安い国になることが多かった。同国は今回、1.75ドルだった。
米国では、牛肉のパティ2枚、特製ソース、レタス、チーズやタマネギを使った商品の平均価格は4.80ドル。中国では2.73ドル、ブラジル5.86ドルなどとなっている。
同誌がこの指数を作り出したのは1986年。為替市場で各国通貨が「適正な」水準で取引されているかを見極める指標ともなっている。