IMF、世界成長率を3.4%に下方修正
(CNN) 国際通貨基金(IMF)は24日、最新の世界経済見通しを発表した。今年の世界全体の経済成長率を3.4%と予想し、4月時点から0.3ポイント下方修正した。
米国の1~3月期の景気が厳冬による需要の低迷で落ち込み、引き下げの大きな要因となった。ロシアや中国、フランス、イタリアなどの経済成長見通しも引き下げた。
ロシアの経済成長は0.2%にとどまると予測。ウクライナ問題を巡るロシアと欧米諸国の緊張がロシアの景況感の悪化を招き「大規模な資本流出が起き、(ロシアへの)投資の決定がほぼできない状況だ」とブランシャール調査局長は述べた。
中国の成長率は7.4%になると予測。小規模な景気刺激策が景気を下支えしているとの見方を示した。
一方で日本と英国、ドイツの景気については見通しを引き上げた。
IMFはまた、ウクライナ情勢での対ロシア制裁強化が欧州経済に悪影響を与える可能性があると懸念を表明。イラクなど中東諸国の情勢緊迫化で原油価格が上昇する可能性もあると指摘した。