ビジネス界のスーパースターを育てる5人のメンター
常に地に足をつける
ララ・モーガン氏は18歳で事業を起こし、最初の事業を2000万ポンド(約35億円)で売却した。モーガン氏は今や、世界で最も人気のあるリーダーシップ専門コンサルタントの1人だ。同氏によると、多くの場合、率直なアドバイスが最も効果的だという。
「偉大なメンターは、あなたがすばらしいアイデアだと思っていたことが、実は大してすばらしくないとちゅうちょなく伝える一方で、あなたを鼓舞し、主要な目標に集中させる」
管理体制の移行
自称「MDQ(極めて難しい質問)の達人」のデビッド・クラッターバック氏は、50冊を超える本の著者であり、多くの企業を顧客に抱える国際コンサルタントでもある。
「小規模の会社は成長するに従い、重大な移行に遭遇する。社員が数名ほどの小さな会社の時に良いと思われた判断が、成長するに従い大きな問題となる可能性がある。技術部門の重要な人材を管理職にすることは、その時点では良い考えかもしれない。しかし、会社が適切な管理体制を必要とする時、これらの人材は社員をリードする能力を欠いているかもしれない。そうなると、彼らが会社の成長を止めるか、あるいは起業家が彼らを解雇する必要があるが、それは非常につらい経験だ。大まかに言って、社員が3倍に増えるごとにこれらの移行が生じる」
脳を鍛え直す
テレビ・ラジオ界のスターのアリ・ブラウン氏は今や女性起業家の教祖的存在の1人で、国連財団(UNF)が主催した史上初のグローバル・アクセラレータ会議にも参加した。
「私にとって最も重要なのは物の見方・考え方だ。起業家は多くのことに対処しなくてはならない。責任やプレッシャーが多く、起業家になる前とは人生が一変する。しかし、大半の顧客は人生相談をしにくるわけではない。彼らがまず聞くのは、どうすれば会社が大きくなるかという質問だが、考え方を変えることが重要だ。一般に女性起業家は人から好かれる必要があると考えるが、そうではない。彼女たちは人から尊敬される必要があるのだ。人は意識を少し変えるだけで、ビジネスの成長につながる良い判断ができるようになる」