超音速機の開発進む、NYからLAまで2時間半

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ロッキード・マーティンが開発する超音速機「N+2」=同社提供

ロッキード・マーティンが開発する超音速機「N+2」=同社提供

超音速飛行はソニックブームと呼ばれる雷のような騒音を発生させることから、米国など多くの国は超音速飛行を禁止している。

ロッキード・マーティンやボーイングは米航空宇宙局(NASA)と組んでソニックブームを抑える技術を開発中だ。NASAによれば、この技術は機体の設計などを通じて相当進歩しているといい、2022年ごろまでには地上での超音速飛行も認められる可能性がある。そうなれば超音速の旅客サービスにも道が開ける。

ロッキードが設計しているマッハ1.6の超音速機「N+2」は民間航空会社向け。ニューヨークからロサンゼルスまでの飛行時間は5時間から2時間半に短縮される。

ただ、こうした航空機が提供するのは富裕層向けのファーストクラス級サービスに限定されそうだ。

しかし20~25年後には技術の進歩で定員も増やすことができ、マッハ2を超す音速機が実現できるかもしれないと専門家は予想する。そうなれば普通並みの航空運賃で、ニューヨークから北京まで3時間半で行けるようになるかもしれない。

それがかなえられる技術は存在する。ロッキードは最近、無人機の「HTV-2」で行った実験でマッハ20(時速約2万5000キロ)を達成した。ニューヨークからロサンゼルスまで12分で行ける計算だ。

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