原油安で痛手のナイジェリア、OPEC緊急会合求める

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サウジなどが原油を減産しないのは北米でのシェールオイル開発への対抗が要因か

サウジなどが原油を減産しないのは北米でのシェールオイル開発への対抗が要因か

(CNNMoney) 原油価格の急落で大きな打撃を受けているナイジェリアが、石油輸出国機構(OPEC)の協調減産に向けた緊急会合を開催したいとの意向を示した。一方でOPEC最大の産油国サウジアラビアは、減産拒否の立場を貫いている。

OPECの定期総会は昨年11月に開かれ、次回は6月に予定されている。しかしナイジェリアの石油相は23日、英紙フィナンシャル・タイムズとのインタビューで、原油安がこのまま続いた場合は緊急会合が必要になると述べた。

OPECは前回の総会でサウジなどの主張通り、原油安に歯止めをかけるための減産を見送ると発表した。原油価格はその後、さらに30%も下落している。

だが専門家らによれば、たとえOPECが近く緊急会合を開催したとしても、そこで減産が決まる可能性は低い。サウジやクウェート、アラブ首長国連邦(UAE)といった有力国が依然として減産に消極姿勢を示しているからだ。

ナイジェリアはアフリカ最大の産油国で、石油依存度が非常に高い。ドイツ銀行の推計によれば、財政収支の均衡を保つためには1バレル120ドル近い原油価格を維持する必要がある。

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