欧米間「1800円から」 格安大手が新路線を計画
(CNNMoney) 米国から欧州を訪れる航空チケットがわずか2000円足らず――。アイルランドの格安航空(LCC)大手、ライアンエアーが2020年までに格安の大西洋横断路線を開設すると発表した。
ライアンエアーは長距離路線の就航に向け、現在米ボーイングや欧州エアバスから新機種を導入する計画を進めている。実現した場合、米国の最大14都市と欧州を結ぶ路線を開設する。チケット価格は10ポンド(約1800円)からと設定される見通しだ。
同社の報道担当者は「欧州の消費者は米国に安く行きたいと願い、米国人も欧州を安く訪れたいと願っている。これはロジカルな展開だ」と述べた。
ただし、乗客が支払う金額は決してこれだけではない。英国から米国への便なら約200ドル(約2万4000円)の税金がかかるし、手荷物を預けたりチケットを予約したりする手数料も加わる。同社のようなLCCは、チケット代に含まれていないサービスの手数料などから利益を得ていることを忘れてはいけない。
欧州のLCCによる米国乗り入れは同社が初めてではない。ノルウェー・エアシャトルは昨年5月から運航を開始。一方、全席ビジネスクラスの仏ラ・カンパニーは、ロンドン・ニューヨーク間の座席を2200ドルと、アメリカン航空やエール・フランスの約半額で提供している。