米とキューバ結ぶフェリー就航へ、米財務省が免許交付
ワシントン(CNN) 米財務省は5日、米国とキューバを結ぶフェリーの就航に向け、運航会社に事業免許を交付したことを明らかにした。ただし免許の交付は「ケースバイケース」で対応すると述べ、一律に許可するわけではないとしている。
免許の交付数や運航会社の社名は公表されていない。しかし米フロリダ州に本社のあるユナイテッド・カリビアン・ラインズとエアライン・ブローカーズ社の2社が、フロリダとキューバを結ぶフェリーの運航免許を交付されたことを確認した。また、プエルトリコのアメリカン・クルーズ・フェリーも5日に免許を交付されたことを明らかにした。
米国とキューバの距離は最短でわずか144キロ。チャーター機を使うよりも船に乗る方がコスト効率は高い。アメリカン・クルーズ・フェリーの担当者は、「フェリーなら車を乗せることもでき、フロリダ州のマイアミからキューバのハバナまで9時間で行ける」と話す。
半世紀ぶりとなる米国とキューバの国交正常化に向け、オバマ大統領は4月にラウル・カストロ国家評議会議長と会談。米国人のキューバへの渡航制限を緩和する方針なども打ち出している。