ボーイング787型機の電源系統に不具合 米当局が整備を命令
(CNN) 米ボーイング787型機(ドリームライナー)の電源を切らずに長期間運航を続けると、すべての交流電源が失われる恐れがあるとして、米連邦航空局(FAA)は2日、定期的な整備を求める命令を出した。
FAAによると、787型機は248日間にわたって電源を切らなかった場合、電源を喪失して制御不能な状態に陥る可能性があることが、実験の結果明らかになった。乗客らへのリスクを考慮し、整備命令は即時発効した。ソフトウエアの問題を解決するまでの一時的な措置とされる。
787型機は2011年以降、日本や米国で導入され、軽量化による燃費の向上などが注目された。しかし13年にバッテリーの発火事故で一時的に運航停止となるなど、トラブルが相次いだ。