「残り5日間」 EUがギリシャに改革案求める
さらにチプラス首相が、20日に支払い期限を迎える欧州中央銀行(ECB)への債務返済のために当面の資金手当てを要請。これに対してドイツのメルケル首相は「順番が違う。どのような支援であれ、ギリシャ側が改革を約束することが前提だ」と指摘した。
メルケル首相は、ギリシャが遅くとも9日までに、国民投票にかけられた案よりさらに包括的な緊縮策を提示する必要があると主張している。
ギリシャが緊縮策を示して12日に交渉が再開すれば、ECBからギリシャの銀行への支援は当面続行される。しかし交渉に向けた合意が成立しなかった場合、同国政府は来週にも、公務員の給与や年金を支払うために紙幣の代わりとなる借用証書(IOU)の発行を余儀なくされ、事実上のユーロ圏脱退に追い込まれる恐れがある。
交渉が再開しても長期的な支援が実現するかどうかは不透明だが、ギリシャのユーロ圏脱退という事態を避けたいという意向では、同国とEUの双方が一致している。