任天堂の岩田社長が死去 「心はゲーマー」
香港(CNNMoney) 任天堂社長の岩田聡(いわた・さとる)氏が11日、胆管腫瘍(しゅよう)のため死去した。55歳だった。
岩田氏は2002年、山内溥前社長の後を継いで4代目社長に就任。山内家以外から初の抜擢だった。
05年に開かれたゲーム開発者の会議では「名刺上は社長だが頭はゲーム開発者、心はゲーマーだ」と語った。
昨年の株主総会を欠席した際に病気を公表したが、ごく早期の発見で自覚症状もなかったと強調していた。
岩田社長の在任中、任天堂は携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」用のゲームソフト「「脳トレ」シリーズや「ニンテンドッグス」、テレビゲーム機「Wii」などで予想を超える成功を収め、ゲーム人口のすそ野を拡大した。
訃報を受け、ツイッターではライバルのソニー・プレイステーションの公式アカウントからも感謝のメッセージが寄せられた。
任天堂は後任の社長について未定とした上で、代表取締役の竹田玄洋氏、宮本茂氏の2人が暫定的に経営を統括すると発表している。