1111カラットのダイヤ原石、評価額81億円説も
ロンドン(CNNMoney) アフリカ南部ボツワナで過去100年では最も大きいダイヤモンドの原石が最近見付かった話題で、これを掘り出したカナダの炭鉱会社幹部は28日までに評価額は依然わかっていないと報告した。
このダイヤの原石は1111カラットで、ルカラ社が今月16日、ボツワナのカロウェ鉱山で採掘していた。同社のウィリアム・ラム最高経営責任者(CEO)によると、約4000万米ドル(約49億円)での引き合いが既にあった。ただ、業界では約6600万ドル(約81億円)の価値があるとの見方もある。
同CEOはダイヤの値段はカラットだけで決まらず、市場での関心の度合いにも左右されると指摘。購入に関心を示す顧客による直接的な鑑定結果も要因になるとした。
最上の鑑定装置で透明度、色や内部構造などが調べられ、最大限の価値を引き出すカッティングの方法が決められる見通し。ダイヤモンド業界紙の記者は、これらの作業はダイヤ業界の中心地であるオランダ・アントワープで行われると見ている。
ラムCEOによると、このダイヤ原石の値打ちはボツワナ政府の意向にも影響される。同国は国内で採掘された宝石類の評価額のうち10%の手数料徴収を行っている。鉱物資源の輸出では10%の税金も課している。
ルカラ社は2009年、4900万ドルを支払いカロウェ鉱山の株の過半数を握っていた。ダイヤモンド業界のデータによると、ボツワナの2014年のダイヤ生産額は約36億ドルとされ、ロシアに次いで世界2位となっている。