米スターバックス、念願のイタリア進出へ ミラノに1号店
ニューヨーク(CNNMoney) 米コーヒーチェーン大手のスターバックスは28日、イタリアのミラノで2017年初めに同国初のチェーン店を出店すると発表した。イタリアにスターバックスが進出するのは初めて。
ハワード・シュルツ最高経営責任者(CEO)がスターバックスを開業したのは、イタリアのコーヒー文化に触発されたことがきっかけだった。1980年代初めにミラノを訪れたシュルツ氏は、イタリアのコーヒーハウスの「ロマンと劇場性」に魅了され、これを米国に持ち帰りたいと思い立ったという。
「スターバックスの歴史は、イタリアが作り出した完璧なエスプレッソのスタイルに直結している」「私たちがやってきたことはすべてイタリアでの素晴らしい体験に基づいており、私たちは45年の間、その伝統を尊敬し、守る存在になりたいと願ってきた」。シュルツCEOはそうコメントしている。
スターバックスのチェーン店は現在、70カ国に2万1000店あり、このうち欧州や中東、アフリカの38カ国に進出している。
イタリアへの初出店は、同国の有力ブランド開発企業ペルカッシグループとの提携を通じて実現する。
イタリアのスターバックスではコーヒーよりもエスプレッソの方を好む地元の人たちに合わせて、エスプレッソを中心とする特製ブレンドを提供する予定だという。
シュルツCEOは2013年のCNNのインタビューで、政治的問題や経済問題を理由にイタリア進出は時期尚早との見方を示していたが、同社は17年の出店に向け、ようやく機が熟したと判断した。
いずれはイタリア全土に出店したい意向だが、現時点で計画しているのはミラノ店のみだという。