気候変動で飛行時間が長くなる? 英研究
(CNN) 気候変動の影響で、大西洋を横断する便の飛行時間が長くなる可能性があるという研究結果を、英レディング大学の研究者が発表した。
同大で気象学を研究するポール・ウィリアムズ氏は、二酸化炭素の濃度が2倍になると、ジェット気流が強くなる現象を観測した。これは3万5000フィート(約1万メートル)の高度を飛行する航空機に直接的な影響を及ぼす。
同氏が米ニューヨークのJFK空港と英ロンドンのヒースロー空港を結ぶ便への影響を調べた結果、ニューヨークからロンドンへと大西洋を東に横断する便では、ジェット気流が強まると飛行時間が5時間半に短縮されることが分かった。一方、西へ向かう便では飛行時間が長くなって7時間を超す可能性があるという。
1年間の合計では大西洋を横断する便の飛行時間は2000時間長くなり、航空機の燃料費は約2200万ドル(約25億円)増える計算になる。