夕方の道路渋滞、最悪はバンコク 走行に倍の時間
(CNNMoney) 全地球測位システム(GPS)の製造メーカー「トムトム」は2日までに、世界各都市における夕方の道路渋滞時の車両の進行具合に関する比較調査結果を公表し、タイの首都バンコクが最悪の水準を示したと報告した。
今回の比較調査は、通常の時間帯なら30分間で可能な走行距離が夕方の混雑時では到達までどれだけ遅れるかのデータを基に作成された。
バンコクでは通常より2倍以上の時間を要したことが判明。同市には地下鉄、河川のフェリーや運河網など様々な交通手段があるが、同国の中間層の拡大が今後さらに見込まれる中で道路渋滞は一段と悪化する可能性にも言及した。同社の道路交通問題の専門家はバンコクの渋滞は極めてひどいと形容し、タイ国民は地位の象徴と考える車の保有を望んでいるとの背景要因にも触れた。
バンコクに次いだのはトルコの中心都市イスタンブールで、車の流れが円滑な状況なら通常30分間の走行距離の消化に1時間近くかかったという。ただ、同市の状況は前年に比べ好転したとしている。同市は渋滞問題の緩和のためボスポラス海峡下の鉄道網建設や地下鉄路線の拡充を急いでいる。
メキシコ市の渋滞事情もイスタンブールと同等の水準だった。ただ、経済活動が活発で雇用が増え、人口が増えているため渋滞の程度は改善していないという。