中国官僚、旅費など節約 予算より出費15%少なく
香港(CNNMoney) 中国財政省は23日までに、政府機関の官僚らに認められている旅行や車両、遊興費の出費額が昨年、予算枠より15%少ない水準を記録したと公式サイト上で報告した。
様々な省庁が節約の努力を厳格に実行した結果としている。同国の習近平(シーチンピン)国家主席が2013年以降に進める、共産党や政府機関、国営企業などを対象にした腐敗摘発や節約促進の政策が反映しているとみられる。
同主席の号令を受け、官僚らによるブランド物のファッション製品や賭博などでの出費額は少なくなったとされる。「ルイ・ヴィトン」「ヒューゴ・ボス」「バーバリー」などのブランド企業は中国で反腐敗運動が進む中、販売額が停滞していることを報告。「プラダ」は今月初旬、中国内での業績が振るわず、昨年の純益が26.6%落ち込んだことを明らかにしていた。
カジノ業界が地元経済を支えている特別行政区マカオでは昨年、経済成長率がマイナス20%を記録。これまで大金を賭けていた中国本土の客が来なくなったことが景気の急速な冷え込みをもたらした要因の1つとなっている。これを受け大手カジノの売り上げも後退している。
中国政府は節約運動を進める中で共産党党員に高額なゴルフクラブの会員権の受け取り中止や宴会の簡素化なども求めている。