ベネズエラ公務員、週休5日に ダム水位低下で節電対策
ニューヨーク(CNNMoney) ベネズエラのマドゥロ大統領は26日夜、公務員の出勤日を月曜と火曜の週2日のみにすると発表した。主要取水源のダムの水位が過去最低レベルにまで低下したことを受け、電力消費量を減らす狙い。
マドゥロ大統領は4月上旬の時点で公務員は5月まで金曜を休日とすると発表していた。今回はこれに加えて水曜と木曜も、少なくとも5月末まで休日になる。
ベネズエラは深刻な不況に陥って政治は内紛続き、食品や医薬品は不足し、ジカ熱の感染も広がっている。専門家は、電力危機がマドゥロ大統領にとってのとどめになる可能性もあると予想する。
統計によると、ベネズエラの公務員数はおよそ260万人。これは同国の就労者数の約20%を占める。給与が週5日分支給されるのか、それとも2日分しか支給されないのかは不明。
政府は今週からほぼ全土で計画停電を開始した。ただし連邦政府機関のある首都カラカスや一部の観光地は除外され、病院も対象から外される。
しかしそれ以外の国民は5月末まで1日4時間にわたって電気が使用できない。エネルギー相は先週の時点で、ダムの水位が低下し続けた場合、5月以降も計画停電を続けるかもしれないと述べていた。