旧ソ連機の搭乗ツアー、北朝鮮とベラルーシで実施 英社
(CNN) ベラルーシや北朝鮮を訪れて、他国では運航できない旧ソ連時代のイリューシン、ツポレフ、アントノフといった航空機に搭乗できるというツアーを、英旅行会社チュチェ・トラベルが今年も企画している。
同社が数年前から毎年実施しているこのツアーは、世界の航空ファンの間で人気が高い。今年は5月6日~13日の日程でツアーが組まれている。
参加者はソ連時代のプロペラ機やジェット機、ヘリコプターからロシアやウクライナの最新鋭旅客機まで、あらゆる種類の希少な航空機を体験できる。ベラルーシではアントノフ、ターボレット、ミルなどの航空機に搭乗。北朝鮮ではアントノフやミルのほか、イリューシンやツポレフ機にも搭乗できる。
「こうした航空機は飛ばすのがますます難しくなっている。この2カ国を1つのツアーに盛り込むことで、ファンはソ連時代のあらゆる種類の民間機に搭乗できる」とチュチェ・トラベルの担当者は売り込む。
どの航空機に乗るかは参加者が選択できる。例えば初日にベラルーシの首都ミンスクで航空機の修理工場を見学し、オプショナルでアントノフやターボレットなどの3機に搭乗した場合の代金は1190ユーロ(約15万円)。
北朝鮮では平壌の順安空港で、高麗航空が運航するイリューシンの旅客機や貨物機のチャーター便に乗るオプショナルツアー(1人150~250ユーロ)もある。
ベラルーシか北朝鮮のどちらか一方だけ訪問することも可能。今年のツアーにはこれまでに75人が申し込んでいるという。
安全性について担当者は、「安全が保証できなければこのようなツアーは企画しない」と強調している。