販売台数首位のスポーツカーは「マスタング」 3月の独市場
ニューヨーク(CNNMoney) 米自動車製造大手フォードは10日までに、ドイツ市場で今年3月に最も売れたスポーツカーは同社の「マスタング」だったと報告した。独政府の統計を引用した。
これによると、販売台数は780台で、競合モデルの「ポルシェ911」の752台を上回った。
ドイツで売られているマスタングは米ミシガン州フラットロックで製造されたもので、欧州市場には2015年夏に初めて投入された。同年の設計デザインの一新を受けた世界販売戦略の一環となっている。ただ、米国のテレビ番組や映画が海外で人気があることから、マスタングの名前は他国で既に浸透している有利な宣伝材料もあった。
ドイツ市場に投入されたマスタングの価格は米国内と比べ高い。4シリンダーのターボチャージのモデルは約4万3000ドル(約464万円)相当からで、米国内の2万6000ドル以下に比べれば相当な割高となっている。
V8のGTモデルは約5万ドルからで、米国では約3万2000ドル。ただ、ドイツ内の車の価格明示は税金などが含まれており、米国内とは異なっている。フォードによると、ドイツで圧倒的な人気を得ているのはこのGTモデルとしている。
同国で不動の人気を誇るスポーツカーはポルシェ911で、基本モデルの価格は約11万ドルから。これに比べマスタングの価格水準は強味ともなっている。マスタングの価格帯で同様の走行能力を提供出来る他車のモデルが少ないとの利点もある。マスタングのデザインを改良した際はポルシェ911とアウディS5を競合モデルと想定して、作業を進めたという。