静かな超音速旅客機、米NASAが開発へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

静かな超音速機、NASAが設計を発注

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は29日、静かに飛ぶ超音速旅客機の有人試験飛行モデルの初期設計を、米航空防衛機器大手ロッキード・マーチンに2000万ドル(約22億6000万円)で発注したことを明らかにした。

NASAの新たな航空機開発事業の1番手になるプロジェクトだという。特殊な技術を使って、超音速で飛ぶ時の衝撃波による爆音を抑える。

NASAのボールデン長官はバージニア州のロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港で、このプロジェクトを正式に発表。「より環境に優しく安全で静かな飛行と同時に、より速く飛ぶ機体の開発、より効率的な航空システムの構築を目指す」と述べた。

NASAはロッキードの先進開発部門、スカンクワークスと提携し、低騒音化技術の開発に取り組んできた。同部門の幹部は29日の声明で、「我々の技術が要求に応えられることを確信している」と述べた。

超音速旅客機としては、かつて英仏が共同開発したコンコルドが商業飛行を実現した。しかし燃費の悪さや整備コストの高さ、さらに騒音問題などが重なり、2000年には墜落事故で113人が死亡。コンコルドは03年を最後に全機が退役した。しかし、超音速機の開発熱はその後も衰えていない。

NASAによると、試験飛行モデルは縮尺2分の1で、1号機の設計、製作期間は数年に及び、飛行開始は20年頃となる見通しだ。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「のりものだいすき」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]