オバマ経済の評価は「B+」? さまざまな指標から検証
株式:オバマ政権下で株式相場は上向いた。ダウ工業平均とS&P総合500種は史上最高値を記録し、ハイテク株中心のナスダックもITバブル時の最高値を上回っている。素晴らしい結果だ。
労働者の賃金:平均的な米国人家庭の世帯収入は5万4000ドル(約550万円)をわずかに下回る程度。インフレ調整後の金額は20年前とほぼ同じだ。オバマ政権下で賃金の伸びは非常に低かった。景気回復なかの「未解決の部分」と言える。良くない結果だ。
住宅市場:住宅価格はついに金融危機前の05年に記録した最高値の水準まで回復した。現在の中央値は23万1000ドルとなっている。やっと良い結果が出た格好だ。
奨学金負債:大学生の7割は負債を抱えた状態で卒業するとされる。平均的な学生の負債額は10年前は約2万ドルだったのに対し、現在は2万9000ドル近い。心配される。