オバマ経済の評価は「B+」? さまざまな指標から検証
ニューヨーク(CNNMoney) 米国のヒラリー・クリントン前国務長官が7月下旬に開催された民主党全国大会で大統領候補に指名された。オバマ大統領からバトンを引き継いだ形だが、「オバマ経済」の両面を認める必要がある。
確かに米国人は8年前よりも大幅に豊かになった。だが心配の声も大きく、本来であればもっと裕福になっていても良いはずだとの感覚が広がっている。
クリントン氏は景気回復を歓迎する一方で、成長や労働者の賃金といった面で米国の潜在力を最大限に発揮するためのビジョンを示す必要がある。専門家の大半はオバマ経済を「B+」もしくは「良だが優まではいかない」と評価している。
以下ではオバマ経済の評価の鍵となる統計を示した。
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雇用:今回の景気回復で1440万人分の雇用が新たに生み出された。失業率は2010年の10%がピークで、現在はわずか4.9%にとどまっている。オバマ大統領やクリントン氏には素晴らしい結果だ。
経済成長:オバマ経済の成長率は年2%ほどで推移してきた。悪くない数字だが、金融危機前の平均成長率は3%を超えていた。まずまずという評価だろう。