インド、1.2兆円規模の戦闘機発注を打診 国内生産が条件
サーブの報道担当者はインド政府から書簡を受け取ったことを確認し、「メイク・イン・インディア政策に基づいたソリューションを提供する用意がある」と述べた。同社が最近ブラジル政府との間で、戦闘機の供給とともに技術移転を進める契約を結んだ例が参考になるとしている。
ロッキード・マーチンはもう一歩踏み込んで、F16戦闘機の生産拠点を世界でインドだけに集中させる案を提示している。同社のインド事業を担当する幹部は、「競合他社にはできない提案だ」と胸を張った。インド政府の書簡にはすでに返事を送ったという。
ただIHSジェーンズのムーアズ氏によると、インドでは過去の例からみて、官僚的な組織や国有企業の既得権益が交渉の妨げになる可能性が高く、契約成立までの道は遠そうだ。