1けたのナンバープレートが人気、9億円で落札 ドバイ
ドバイ(CNNMoney) アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ当局が実施した車両用ナンバープレートの競売に、人気の高い「5」のプレートが出品され3300万UAEディルハム(約9億円)で落札されたことが1日までに分かった。
ドバイでは1けたのナンバープレートが人気を集めている。現地で不動産開発の事業を営むバルウィンダー・サハニ氏は、昨年「9」のプレートを2450万UAEディルハムで落札したのに続き、先月初めの競売で「5」を入手。同氏が所有するロールスロイスの高級車6台のうち、これで2台のナンバーが1けたになった。同氏はロールスロイスの車をあと2台発注しているという。
サハニ氏は今回の落札で大きな注目を集め、外出先で「一緒に写真撮影を」と声をかけられたり、「無駄遣い」との批判を受けたりするようになった。CNNとのインタビューでは「私がどんなタイプの人間かを知らずにコメントする人がいるのは不本意だ」と語り、自分は「地味な男」だと強調した。
ドバイには所得税がないため、ナンバープレートを高く買って財政に貢献することが目的だと、サハニ氏は話す。代金は慈善事業やインフラ整備に使われるとの見方を示し、「受け取ったらお返しをするのが私の信条。この街からはたくさんのものをもらっている」と語った。
ドバイの道路交通当局は年に数回のペースでナンバープレートの競売を開催している。収益金の使い道についてコメントは得られなかった。