中国国営企業による会社買収禁止を提言、米議会の諮問委
香港(CNNMoney) 米連邦議会の米中経済安全保障調査委員会は19日までに、国家安全保障の維持への懸念を理由に中国の国営企業による米企業の買収を禁止するべきだと提言した。
中国は巨大な国営企業を道具に使って自らの安全保障上の目標達成を狙っていると警告。中国が、買収した米企業の保持する技術や機密情報、市場での力を米国の安全保障を損ねさせるために用いる高いリスクがあると強調した。
同委は連邦議会が米中関係の問題点などを検討するために設立したものだが、議会への提言に拘束力はない。中国に厳しい姿勢を示すことで知られる。中国外務省に対し今回の提言へのコメントを求めたが回答は今のところない。
中国企業による海外企業の買収は今年、記録的な水準に達しているともされる。この攻勢が一部の西側諸国に反発や不安をもたらしており、技術系企業を取り込む動きには特に懸念が強い。
西側諸国の政府や企業が中国資金の流入を歓迎する場合もあるが、中国が自国の多数の産業分野で外資導入に開放的ではないことへの反発も出ている。