米ショッピングモール、5年で25%消滅か 金融大手が予測

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ネット通販の拡大に伴い、米国のショッピングモールの閉鎖が加速している

ネット通販の拡大に伴い、米国のショッピングモールの閉鎖が加速している

ニューヨーク(CNNMoney) スイス金融大手クレディ・スイスは3日までに、米国内にあるショッピングモールの20〜25%が今後5年内に消滅する可能性があるとの新たな報告書をまとめた。

実際に起きれば、米国の小売業界では前代未聞の事態となる。モール凋落(ちょうらく)の背景にあるのはインターネット通販の流行。この流れは今後も続く見通しで、半面、モールへの人出は長年、下落傾向にある。

米国内に1970年当時にあったモールは300だったが、現在は1211に増えた。小売業界は最近、業績不振などに見舞われているが、モールの新設件数は毎年、拡大してきた現実がある。結果的に過剰な店舗数が出現し、小売業界の苦境につながっている。

クレディ・スイスの報告書によると、ネット通販の業績は小売業界で現在17%の比率を占めている。これが2030年までには35%に達するとも推測している。

今年閉鎖するとみられる小売店の数は新記録となる8600店と予想。大規模な景気後退の最初の年だった2008年に記録された最多の6200店を大幅更新しそうな勢いとなっている。

モールを支えて来たシアーズ、JCペニーやメーシーズなどの百貨店は現在、大規模な店舗閉鎖を進めている。これに追随する衣類・アクセサリー小売店もある。

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