米GE、エジソンゆかりの電球部門を売却へ 従業員に通知
ニューヨーク(CNNMoney) 米企業「ゼネラル・エレクトリック(GE)」は11日までに、電球製造部門を売却する方針を明らかにした。
同社の電球製造は共同創業者で「発明王」とも称されたトーマス・エジソンを象徴する事業で、125年の歴史を持つ。
売却の方針は従業員に通知されたもので、ジェットエンジンや健康関連器具などの部門を重視する現在の業務分野を見直し、デジタル事業に注力する新たな経営方針を反映している。近代産業の構造変化への順応を試みる企業努力の一環ともなっている。
譲渡先の候補とみられる企業などとの話し合いは既に始まったとしているが、売却額は不明。米紙ウォールストリート・ジャーナルは今年4月、5億ドル(約550億円)に達する可能性があると報じていた。
GEは1892年、エジソン関連企業との併合を通じて誕生。自社製の照明灯は35年、米大リーグで初めて実施されたシンシナティでのナイター試合で使用された。38年には蛍光灯を、59年にはハロゲンランプを開発していた。
GEは最近、工場のデジタル化を実現させるIoT(モノのインターネット)部門に大規模投資している。