相次ぐ大手企業経営者の失踪、当局が摘発強化か 中国
クラブメッドやシルク・ドゥ・ソレイユ、トーマス・クックなどに出資する中国の複合企業、復星集団の会長で、「中国のウォーレン・バフェット」とも呼ばれる郭広昌氏は、2015年末の数日間、突如として行方が分からなくなった。これを受けて株式市場では同社株の取り引きが中止された。
復星集団は郭会長が復帰した後の声明で、郭氏は当局の捜査に協力していたと説明した。同社の業績に影響は出ていない。
アパレル大手、美特斯邦威(メタスバンウェイ)の創業者で億万長者の周成建氏は昨年1月に失踪した。周氏が当局に拘束されたと報じられると、同社株の取引は中止になった。
周氏は10日後に、突然業務に復帰。同社は周氏が失踪した経緯について、詳しいことを明らかにしていない。