エア・カナダ機、誤って誘導路に着陸試みる 他機とあわや衝突

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エア・カナダ機が、他の機体が離陸を待つ誘導路へ着陸しかける事象が発生した

エア・カナダ機が、他の機体が離陸を待つ誘導路へ着陸しかける事象が発生した

(CNN) 米サンフランシスコの空港でこのほど、トロント発のエア・カナダ機が本来の滑走路ではなく、誤って他の航空機が使用中の誘導路に着陸しかける出来事があった。米連邦航空局(FAA)が声明で明らかにした。

FAAによると7日夜、定員146人の当該のエア・カナダ機は「滑走路28R」への着陸を許可されていた。ところが同機の操縦士は、「不注意から」、並行して伸びる「誘導路C」への進入を試みた。その時、誘導路Cには4機の航空機が列を作っていた。

管制塔はエア・カナダ機に着陸を中止するよう指示。操縦士らは進入をやり直し、今度は問題なく着陸を成功させた。

最初の進入時、音声記録の中で操縦士は指定された滑走路を管制塔に対して繰り返し確認しているが、実際には誘導路で離陸を待つ別の航空機の灯りを滑走路の誘導灯と認識していたとみられる。これに対して管制塔は「滑走路28Rへの着陸を許可する」「同滑走路に他の航空機はいない」と答えていた。

その直後、別の声が割って入り、エア・カナダ機が誘導路に向かっていることを切羽詰まった様子で伝えた。事態を把握した管制塔は、エア・カナダ機に対し機体を旋回させて着陸をやり直すように命じた。

CNNと提携するCTVがカナダの運輸当局の初期報告を引用して報じたところによると、エア・カナダ機はこのとき、誘導路上にいた4機のうちの2機に対して、推定で機体の上わずか30メートルの位置にまで迫っていたという。また横方向では、別の機体と9メートルを切る距離まで接近した。

エア・カナダの広報担当者は今回の事象について、FAAと連絡を密にしながら当時の状況を調査中だと説明した。

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