米国の入国禁止令、訪問客数に響かず 5月は5%増
ニューヨーク(CNNMoney) 米旅行協会は9日までに、米国への海外からの訪問客は今年5月、前年同月比で5.2%増加したとの新たな報告書をまとめた。また、4月の数字を上方修正し6.6%増とした。
トランプ米政権が打ち出している渡航規制や入国制限による影響が見られない実績となった。ただ、同協会は米国への旅行計画の停滞を示唆するデータもあり、今後3カ月から半年にかけその効果が表出する可能性があるともしている。
米旅行協会の推定によると、米国内では100万人以上が外国人訪問者の支出に頼る関連職種に就いている。
協会はトランプ政権によるより厳しい入国政策を受け、海外で米国への旅行キャンペーンを実施。米国への旅行需要が堅調なのはこの宣伝の効果が一部あると指摘した。ただ、海外からの旅行客にとっては不利となるドル高や一部諸国での景気減速などの懸念材料にも言及した。