日産三菱・ルノー連合、世界販売で首位 今年上半期
ニューヨーク(CNNMoney) 日産自動車とフランス大手ルノー連合は30日までに、2017年上半期(1~6月)における世界販売台数が526万8079台を記録したと発表した。
ドイツのフォルクスワーゲンが発表した515万5591台を抜き、メーカー別では初の首位となった。日産の傘下に昨年10月に入った三菱自動車の販売分が首位に躍り出る要因となった。日産・ルノー連合は、米国や中国を主要市場とする三菱自を取り込んだことで販売台数を約50万台積み上げる結果となった。
上半期での3位はトヨタ自動車の512万9000台だった。
過去の年間首位を見た場合、フォルクスワーゲンは2016年、トヨタが4年連続で維持していたトップの座を奪っていた。米ゼネラル・モーターズは11年以来、首位から遠ざかっている。
今年の上半期では2位に転じたもののフォルクスワーゲンは今年通年では首位を維持する可能性がある。ただ、同社ではここに来て傘下のアウディやポルシェでリコール(回収・無償修理)の動きが表面化。
アウディは通常の運転時で排ガス量を減らすための措置などとしてディーゼルエンジン搭載車85万台のリコールを発表。ポルシェは27日、排ガス規制を逃れるためディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載していたとして数万台のスポーツ用多目的車(SUV)のリコールをドイツ当局から命じられていた。
フォルクスワーゲン自体も米国で不正な排ガス規制が摘発され、数十億ドル単位の罰金支払いに合意。また、刑事訴訟では罪を認めている。