10分で完成、持ち運び式の家が話題に 英
マーティン氏は「冬は山、夏はビーチに設置することが可能だ」と指摘。「富裕層向けのような印象を与えるのは分かっているが、実際は違う。学校であれば学期中は教室として1カ所で使い、夏の間は別の場所に置いておくことができる。より多くの人により多くの機会を提供する一方、重複や無駄は減る」と話した。
テンフォルド社の事業開発責任者、アンドレア・デボア氏によれば、この案は今のところ小売りや住宅産業、イベント関連業界などで人気を博している。「個人の求めに応じて注文製作やオーダーメイド、もしくは大量生産もできる」という。
uBoxは製品として「ごく初期の段階」だといい、売上数は明かさない方針だとしている。同社の家の値段は最大で12万9000ドル(約1430万円)。
持ち運び可能な家には数々の利点があるとみられるが、テンフォルドは自社が従来の建築と対立しているとは考えていない。
デボア氏は「われわれの技術は従来のインフラ産業と相補的なもの、これを補助するものと見なされるべきだ」「こうした構造物は持ち運び可能な不動産だといえる」と説明。
マーティン氏は「誰もがこうした家を持つべきだと主張しているわけではない」と補足し、「われわれ皆の生活向上につなげるためのツールだ」と述べた。