フロリダ州の原発、大型ハリケーン接近で運転停止

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イルマの「目」、宇宙からとらえる

ニューヨーク(CNNMoney) 米フロリダ州の電力会社は7日、超大型ハリケーン「イルマ」の接近を受け、州内にある2基の原発の運転を停止すると発表した。州内で稼働している原発はこの2基のみ。いずれも激しい暴風雨が予想される大西洋沿岸地域にある。

運転を停止するのはターキーポイント原発とセントルーシー原発。いずれも強固な立地にあり、暴風や高波に耐えられる設計になっていると電力会社は強調する。地元紙の報道によれば、ターキーポイント原発の原子炉は厚さ約1.8メートルの鉄骨鉄筋コンクリートに覆われ、海抜約6メートルの場所にある。

ターキーポイント原発はマイアミの南に位置していて、1992年に同地を直撃したカテゴリー5のハリケーン「アンドルー」では原発そのものへの影響は免れたものの、施設は9000万ドル(現在のレートで約97億円)相当の被害をこうむった。

電力会社の幹部は今回のハリケーンについて、アンドルーをしのぐ可能性があり、極めて危険が大きいとの認識を示した。

米原子力規制委員会によると、ターキーポイント原発は現地時間の8日夕、セントルーシー原発はそのおよそ12時間後に運転を停止する見通し。

米エネルギー情報局によれば、米国内では現在、30州で61基の原発が稼働している。

フロリダ州ではイルマの接近に備えた買いだめや、ハリケーン「ハービー」の影響による供給問題の影響で、ガソリンの品薄状態が続いている。マイアミ・フォートローダデール地域ではガソリンスタンドの少なくとも40%で燃料が底をついたとの情報もある。

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