グーグルも支援の高級ジューサーが頓挫、「手絞りと同じ」で
ニューヨーク(CNNMoney) インターネットに接続できる高級ジューサーを売り込んでいた米新興企業の「ジューセロ」が経営破綻(はたん)に追い込まれたことが4日までにわかった。
ジューセロは新鮮なオーガニック食品摂取の在り方を変革するという目標を掲げ、米グーグル・ベンチャーズなど複数の著名ベンチャーキャピタルから総額1億2000万ドル(約130億円)あまりの出資を受けていた。しかし実は手絞りでも結果は同じと指摘され、シリコンバレーの的外れの象徴として冷笑の的になっていた。
昨年の時点では、創業者のダグ・エバンズ氏はインタビューに答えて「全てのジュースは平等ではない」と胸を張っていた。
ところがブルームバーグは今年4月、ジューセロが販売するジュースのパックを手で絞っても、同社の400ドルのマシンで絞ったのと同じ結果が出ると報道した。
これに対してジューセロのジェフ・ダン最高経営責任者(CEO)は、暮らしを快適にするという点で、同社の製品には価値があると反論していた。
ジューセロの価格は1月の時点で700ドルから400ドルに値下げされ、報道によれば、さらに約200ドルにまで値下げしようとしていたという。
結局、今月1日になって同社は閉鎖を発表し、消費者にもっと安い価格で製品を提供できる手段を模索したが、単独ではその目標を達成できなくなったと説明した
ジューセロは12月1日まで払い戻しを受け付ける。