カタール、準備金4.2兆円取り崩し 禁輸で経済に逆風
カタールは世界最大の液化天然ガス(LNG)の輸出国で、世界の需要の約3割を満たしている。それだけに財政面の余裕はある。
国際通貨基金(IMF)の代表団は先月、カタールの首都ドーハを訪れ、同国は今回の外交危機への対応を一応評価し、高い資産内容と強固な資本基盤に支えられる銀行界は健全との判断を示していた。
ただ、外交危機が長引いた場合の副作用への懸念も表明。カタールや他の湾岸協力会議(GCC)への信頼感が後退し、投資や成長率が減退する可能性があるとも釘を刺した。