米FRB、資産規模縮小を発表 未曽有の金融緩和策終了へ
ワシントン(CNNMoney) 米連邦準備制度理事会(FRB)は20日、4兆5000億ドル(約505兆円)規模の資産について来月から縮小を始めると明らかにした。世界的な金融危機を受け、約10年にわたって続いてきた異例の金融政策からの脱却が始まる。
今回の発表は世界的な金融危機からの長期にわたる回復の一つの節目となりそうだ。こうした動きは、引き続き米経済が成長を続けるというFRBの信頼を反映しているともいえそうだ。
FRBは近年、借り入れコストを引き下げることで景気を刺激しようとする政策の下、債券や不動産担保証券を購入してきた。FRBはまた、政策金利をゼロ%近辺にまで引き下げていた。FRBが政策金利を引き上げたのは2015年12月と金融危機から7年後のことだった。
FRBは、政策金利については1~1.25%で据え置くと発表した。