H&M、南アで一時的に全店封鎖 人種差別抗議で店舗荒らされ

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抗議の発端となったオンラインストアの広告

抗議の発端となったオンラインストアの広告

ニューヨーク(CNNMoney) 人種差別的と批判されたスウェーデンのカジュアル衣料大手H&Mの広告を巡り、南アフリカで店舗の陳列商品をなぎ倒すなどの破壊行為が相次いだことから、一時的に同国内の全店舗が閉鎖された。

問題の広告は、「ジャングルで一番かっこいい猿」という文字が入ったパーカーのモデルに黒人の少年を起用。英H&Mのオンラインストアに掲載された。

南アフリカではこれに反発して、H&Mの店舗で陳列されている商品を蹴り倒したり、店内が荒らされて商品が散乱した様子をとらえた画像や映像がソーシャルメディアに投稿された。

H&Mは13日、複数の店舗が被害に遭っていることを確認し、南アフリカの全店で一時的に営業を停止すると発表した。ウェブサイトによれば、同社は南アフリカで17店を展開している。

これまでのところ、従業員や客に負傷者は出ていないといい、今後も状況を注視して、安全が確認され次第、営業を再開するとしている。

問題の広告は既に削除されたが、ミュージシャン2人は同社との契約を打ち切った。

H&Mは8日、広告について謝罪し、9日には広告が掲載された経緯を調査して再発防止に努めると表明。13日には改めて声明を発表し、「あらゆる人種差別や偏見は、意図的であれ偶発的であれ、断じて容認されない」「我々の店舗スタッフは、評判の悪い我々の製品やイメージとは何の関係もない」と強調した。

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